東京タクシー日記

アクセスカウンタ

zoom RSS ある日の追っかけギャル!?

<<   作成日時 : 2009/06/28 13:33   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 1

今、毎回厳しい状態で乗務しているのであるが、
もうそんな事も言っていても如何にもならないので少し違う話題を書きたいと思う。

少し前の話
確か月曜か火曜日だったと思うがこの日はプロ野球がなく
相変らず暇で売上げにかなり苦戦をしていた。

野球がある日は8時半から9時ごろに東京ドームで帰り客狙いで
付け待ちをするのであるが、あいにく、この日は野球がない。

それでも客探しでドームの周りを廻ってみた。
やはり野球がない日は人出も少ないし活気もイマイチ

<居ないな〜>
と思いながらも裏側のスタッフの出入り口のほうに廻ってみた。
するとそこに10人くらいの若い女の子が群がっているのが見えた。

<何かあるのか?>
<今日アイドルのコンサートもないはず?>
と思いながらゆっくりと近ずく居ていくと彼女達より少し手前で
二人の女の子が手を上げて私の車を止めた。

二人は私の車を止めると開けたドアから顔を覗かせて
「あそこから出てくる車を追ってほしいんですけどいいですっか?」
と言ってきた。
<え?うっん?>
私は少し戸惑ったが直ぐに
「ああ、いいですよ」
と言って二人を車に乗せた。

でも、忙しい時なら断ったかもしれない。
なぜなら余り効率のいい仕事とも思えないからだ。

<とにかくこの日も暇で売上げがない、>
<どんな形でもお客が欲しいところだ。>

二人はアイドルの追っ掛けである。
噂には聞いていたが遭遇するのは初めてである。

この日はコンサートはないがリハーサルがあったらしい。
つまり、ここにいる10人ほどの女の子達はアイドルの出待ちをしているのだ。

二人は一見、キャンキャンなどの雑誌のモデルか?とも思えるような
可愛いファッションで少し動けば直ぐにでもパンツが見える位のスカートを身に着けていた。
この服装はこのくらいの年頃じゃないと似合わないだろう
もう少し上の年齢の女が来ればかなり違った者に見えただろう。
キャバ嬢によく似た服装を見るがこの二人は彼女達よりは遥かに清楚な感じがする。
<若さだろうか?>

その短いスカートから細く長い綺麗な生足が惜し気もなく出ていた。
相当にスタイルの良い女の子達である。
顔も夜だからハッキリとは見えなかったが
「モデル?」
と言われれば疑うこともしないだろう。

齢は16・7か?とも見えたが二人の会話からもう少し若いようだ。
ひょっとすると中学生?にも思えた。

二人を乗せて少し走ると別の女の子達が私の車に手を上げているのが見えた。
しかし、今、乗せている女の子が先客である。
<当然、無視!>
あの子達も追っかけギャルらしい。
<余計なことではあるが乗せている女の子達の方がはるかに可愛い!>

車は少し離れたところで止めて待つことにした。
彼女達の指示だ。
飯田橋方面に向かい中央分離帯の切れる辺りで車を止めた。
更に彼女達は品川ナンバーの0000か0000の車が出てきたら追っかけて欲しいと言った。
その言葉はこの位の年頃の子、特有なのか?私にはため口的にも聞こえた。
別段、頭にはこなかったが、何か
<面どくさい!>
気になった。

それでも時折、敬語になったり、ならなかったり、
彼女達にすれば精一杯の敬語なのかもしれない、
日本語も随分と様変わりして来たようだ。

待っている間、彼女達は
「ネ〜ッ!もし、高橋だったら如何する?」
「ウ〜ッ?でも追いかけようよ!」
「コースケだったら良いけどネ〜ッ」
「そーだね」
「でも、バレルかな〜」
「でも、イイジャンそれでも追っかけようよ!」
「ウン」
私にしては如何でもいいような会話であるが彼女達は真剣なようだ。
思わず
<もっと、他の事で真剣になれよ!>
と言って見たくなる。

<彼女達の親は如何、思っているのだろうか?>
と余計なことまで考えたくもなってくる。

以前、国会裏で
「あの、プリウス追ってくれ!」
と乗り込んできたマスコミとは緊張感に雲泥の違いだ。

そんな事を考えながら10分くらい経ったころ
窓に黒いフィルムを貼って中を見えづらくした1台のマイクロバスが通り過ぎていった。

その瞬間、どうでもいい会話をしていた彼女たちが
、アア〜ッ!」
「おじさん、あの車追って〜ッ!」
と声をあげた。

その言葉に従ってマイクロバスを追った。

しかし、その後に何台かの車が続いていたので直ぐに車を出せない。
発車したときには間に1・2台の乗用車が入ってしまった。
そしてバスは最初の信号を左折した。
こちらも、それに続きたったが間に入った車が信号が変わったので止まってしまった。
<これはマズイ!>
と思ったが如何にもならない。
我々はそこに取り残された。
「え〜ッ、ド〜シヨウ!」
「ネー何とか追えないですか?!」
と彼女達は困惑したように私にすがった。
「とにかく、信号が変わるまで如何にもならないよ!」
と私は少し冷たく言った。
何故か私の言葉使いも彼女達に対してため口になっているのが可笑しく思えた。

程なく信号が青になってバスが左折した方向に曲った。
するとバスも次の信号で待たされていた。
「アッ、アレアレ!?」
「アレだよね!」
「良かった〜」
と安堵の声、

私はバスを見失わないように追った。
しかし、彼女達はバスには余り近づかないように少し離れて追って欲しいといってきた。
チョット無理な注文である。
離れてしまえば見失ってしまう可能性が大なのだ。
私がそのことを言うと
「だってバレちゃうジャン!」
との事
「・・・・・・」
私にすれば最初からばれている気がするのだが・・・・

私は
「何とか努力するよ?」
と答えたが無視する事にして、バスを見失わない事を優先させた。

バスは飯田橋付近の外堀通り沿いで止まった。
すると彼女達から、一旦、バスを抜いて少し離れた所で待つようにと指示してきた。
私はそれに従った。
飯田橋で誰か1人降りたらしい。
でも、彼女たちが追っている相手ではないようだ。

バスは再び走り出した。

すると、先ほど彼女たちが言っていた、もう一つのナンバーのマイクロバスが現れた。
最初に追いかけたバスよりひとまわり大きめなやつだ。
二台のバスは並走するように市ヶ谷方面に進んだ。
バスに乗っている者は分らないし、どちらにのバスに彼女たちが追っているアイドルが乗っているのかも分らない。
「ネ〜ッ、ドッチに乗っていると思う?」
「ウ〜ッ、ドッチだろ〜?」
「ネ〜おじさん、これ行くと何処に行く〜?」
と聞いてきた。
「・・・・」
「そ〜だね〜、JRの駅なら新宿か渋谷だね」
と答えた。
「フウ〜ン・・・・・」
と不安そうな表情、

とにかく私は彼女達の指示に従い2台のバスの後を追った。

そして車がバスに近づくと二人は
「アッ、ヤバイ、ヤバイ」
と言いながらシートの下に隠れだした。
<何じゃ、こいつら・・・・>
元々追いかけているのはバレていると思うのだが・・・・・?
隠れればバレないと思っているのか?
バスから見ようとすればタクシーの中は丸見えのはず
<ヤハリ子供!>
である。

私が
「そんな、とこに隠れても意味ないよ」
と言っても
「でも〜・・・」
と言って二人は近くに行く度にシートの下に潜り込む
「・・・・・・」
余計、怪しまれるような気がするのだが・・・・?

その都度、彼女達は
「なんか・・・こー言うの嫌!」
と言いながら隠れる。
<こいつらアホか?・・・・>

私としては益々、面倒くさい気にさせららるし、何処となく罪悪感さえ感じてくる。
しかし、これも<お仕事>と割り切る事にした。
<なんたって今日は暇なのだ!>

この時、夜の10時を当に過ぎている。
多少、大人ぽく見えるが何処から如何見たって未成年である。
彼女達がうろつくには遅い時間だ。
それに二人が身に着けている服装からして結構、裕福な家庭の子だとは思うが、
タクシー代も馬鹿にならないはず!
<大丈夫か?!・・・>

余計なことかも知れないが、
私はここで先ほどから疑問に思っていることを彼女達に聞いてみたくなって来た。
一つは二人が追いかけているのが誰なのか?
二つ目が追いかけていって最後は如何したいのか?
と言うことである。

二人と少し打ち解けたところで、そのことを当たり触りのないように聞いてみた。
「彼らはジャニーズ系?」

彼女達は少し戸惑い気味に
「・・・・ウン」
「まだ、デビュー前なの」
「でも、映画にでているよ」
空かさずもう一人が
「この間、ドラマにも出ていた!」

「なるほどね〜ッ」
「まだ、デビューしてないんだ?」
「だけど、もっとメジャーな奴は追わないんだ?」
と言うと
「だって、メジャーだとメチャメチャ大変ジャン」
「それにガードもメッチャきついよね!」
ともう一人に同意を求める
「ウン」

なにか分ったような分らないような???
「でも、追いかけていって最後は如何するの?」
と、もう一つの質問をした。
だが、益々、分らない答えが返ってきた。
「ウ〜ン」
「そのまま・・・・」
「一緒に帰る〜」

<フゥ〜ン?何じゃ〜????>
「ただ、それだけ・・・???」
<・・・・・・?>

如何みても私の頭では理解できない事ではあるがそれなりに努力してみた

追いかけているのはデビュー前の若い、いや、私からしたら幼いジャニーズのアイドル
きっと、彼女達と同年代だろう
そしてコンサートのリハーサルで終わるのを待って一緒に帰りたいのだが、
事務所のガードが在って思うように近づけない
彼女達はそんなハードルをなんとかクリアーしたいと
あの手この手で幼い頭で知恵を絞っているらしい。

最も事務所にすれば当然だろう、
例え男でもデビュー前の大事なタレントであり商品である
変なムシ(女)でも付けば厄介な事にもなるし未成年なら親が黙っちゃいないだろう。
ただ、事務所も送っていくのは最寄の駅までらしい。

そこが彼女達の狙い目のようだ。

それともう一つはライバル達を出し抜かなければならない。
デビュー前のアイドルに近づきになってファンとしての立場を優位にしたいのかも・・・?

とにかくジャニ−ズ系の人気は相当な事だけは理解出来る。
なんたって『例の草薙剛』の事件で当時の総務大臣の発言が大ブーイングされた位だからネッ!

なんにしても私としては如何でもいいこと・・・・


二台のマイクロバスは並走するように市ヶ谷見附の交差点を過ぎた時、二手に分かれた。
一台は右へ、もう一台は直進した。
それを見た彼女達は
「え〜?」
「どうしょ〜?」
「ネーッ!おじさん!」
「右へ行くと何処行くのー?」
「左はー?!」
と少し慌てた感じで聞いてきた。
本人達は真剣らしーが・・・?
でも、私には何故か緊張感が感じてこない

「そだね〜、右は新宿かな!」
と言うと
「じゃ〜左は?」

「フ〜、左は大抵、渋谷だろうね」

「・・・・・」
「なら渋谷だよ?!」
「きっと?!」
「でも、これ囮かな〜?」
「・・・・・分んない?」
「渋谷へイコー!?」
「ウン」
と言うことで直進した小さい方のバスを追った。
私の感では右だと思ったが・・・
「・・・・・」
言葉を飲み込んだ。

バスは市ヶ谷見附から四谷ー赤坂見付と進んで青山通りを渋谷方向に進んだ。
何故か渋谷に行くには大回りである。
ひょっとすると別なところか?と、思ったが渋谷に向った。
路をよく知らないのか?
それとも我々が追いかけているのを知って播こうとしているのか?
<私としてはドッチでもイイことだ!>

ここまで来ると流石に前を走るバスの運転手も我々を気にしてか
後を振り返るようになってきた。
その都度、彼女達がシートの下に潜り込む
「何かコーユーの嫌!」
「ウン!」
「そーだよね〜ッ」
私は
「もー、今更、隠れても一緒だよ」
と言うのだが
「でも〜・・・・」
と、言いつつ隠れる。
「・・・・・・・」
<馬鹿か!?こいつら!>
いまさら隠れてもバレバレなのに・・・・・

バスは青山通りを進んで渋谷のある高級マンションの駐車場の中に入った。
彼女達は
「あ!ネー!」
「追って!」
と、言ったが
「もう、これ以上駄目だよ!」
「ここは私有地だから」
「それにここ駐車場だよ」
と、言ってマンションの前で止まった。

「え〜ッ、どうしょう?」
「・・・・・」
「ね〜おじさん開けて」
と言ったので私がドアを開けると一人の女子が降りて様子を見に中に入った。

暫くして戻ってきて
「ウッン〜ン・・・」
「ワカンナイ・・・?」
「ね〜どうするー?」
「ウン・・・?」
と、相談にならない相談の結果
「あの〜、もう一台は何処に行ったと思いますか?」
と、ここに来て敬語になって聞いてきた
「アアッ、向こうは新宿だろね!」
「でも、ドッチにしてもこれ以上は無理だよ!」
と、少し冷たく言った。
正直な気持ち、
もう、いい加減、面倒になっていたし、これ以上は彼女達に付き合っては居られない。
二人を乗せてから1時間は経っているだろう。
私も深夜のお客のために、このあたりで休憩を取りたいところなのだ。
それに料金の事も心配になってくる
裕福な家の子であっても子供から余り多くの料金は請求したくない。
そして私は
「もう、お仕舞いにしたら?」
と、私は彼女達からの返事を待った

「ウ〜ン・・・・・」
「如何する?」
「・・・・・」
「ウ〜ン?・・・・」
「・・・・・・・」
「あの〜、ここから渋谷駅って近いですか?」
と言うので
「アアッ、直ぐだよ!」
と答えると
「ジャ〜、駅まで」
と、言ったので車を渋谷駅に向けた

「ネ〜、もしかすると渋谷を通るんじゃない?」
「フウ〜ン」
「そうだね、そうかも知れないね?!」
この二人、かなり前向きである。

私からすれば
<まだ、追いかけるのか?>
と言う気持ちと
<親は心配しないのか?>
である
<自分の子ならもの凄く怒るだろう!>
<・・・・・・・?>
<でも、女の子じゃ怒れないかな?>

車は渋谷の井の頭線の高架下で止めた
料金は5千円チョットだったと記録している

二人はピンクぽい色と黄色の可愛いい小銭入れのような財布から
小さく折りたたんだ千円札を3枚づつ出して
「後で割ろうよ!」
と言った後レシートを要求して
「ありがとうございました!」
と、確りした挨拶をして降りていった。
決して素行の悪い子には見えない。

追っ掛けが今の彼女達の唯一の青春なのだろう!?

二人は、まだ、この辺りをウロウロするのだろうか?
時刻は夜11時は過ぎていたと思う

私は早く帰れよ!
と心の中でつぶやいてその場を離れた。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
かわいい

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
初めまして!
遊びに来ました!
これからヨロシクお願いしま〜す<m(__)m>
ややちゃん
2009/06/28 13:46

コメントする help

ニックネーム
本 文
ある日の追っかけギャル!? 東京タクシー日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる