稼ぎ時

やはり金曜日は他の曜日とは違って人の出が多い。

昼間は普段とは別段、変わりはないのだが夜になるとその差は格段の差が出る。
特に、深夜日付が変わるころになると帰宅する人が一斉にタクシーを求めて道路脇に出てくる。
そろそろ電車などが終電を向える時間である。

昨日は月末や給与後ではないのでイマイチな感じはあったが深夜、0時過ぎには繁華街ではタクシーを捜す人で溢れていた。
さすが金曜日だ!

我々タクシードライバーにとって一番の稼ぎ時!??

この時間に悪いに客つかまるとせっかくの稼ぎ時が不意になってしまう!
泥酔した客、短距離で時間の掛かってしまう客はありがたくない。
出来たらウルトラロング客か短距離でも時間の掛からない客がいい。

しかし、なかなか思うように行かないのが世の中。
流していると、どうしても面倒な客に捕まってしまう。

先日などは若い男性客3人
『六本木から歌舞伎町まで、』
歌舞伎町の真ん中、風林会館前、
ここまでは良かったのだけど、客を降ろして行こうとした時、
若い女が私の車の行く先をさえぎるようにして止めた。
派手目な水商売風の女だ!

個人タクシーなら当然『乗車拒否』するだろう!
<近場は目に見えている。>
だが、法人のタクシーではなかなかそうは行かない。

私は近場でもいいから時間の掛からないように願いながらドアを開けた。
しかし、残念ながらその期待は直ぐに裏切られた。

女は乗り込んで来て直ぐに10メーター先を指差して
「そこで、止めて!」
そして
「ここで少し待ってて!」
と言った。
<いきなりかよ!>
時間は深夜1時少し前、これからが一番の稼ぎ時になる時間だ。
余り時間の掛かる客はありがたくない。

女は舌足らずの言い方で誰かに電話をしてタクシーを拾ったことを告げた。
私には普通いや少しキツメに話すのだが、惚れた男には舌足らずな言い方になるらしい。
女はかなり酔っていた。
「私が大分時間掛かります?」
と聞いたが
「スグ」
と言ったきり返答がない。
タクシーに乗って少し安心したのか半分寝ているようだ。
<まいったな~!>

当然、この時間、回りにはタクシーを探す人で溢れかえっている。
出来ることなら、この女を降ろして他の客を乗せたい。

私が女に声を掛けるとその都度電話をして相手にすぐ来るように催促をした。

10分ほどして一人のホスト風の若い男が車の前ウロウロしているのが見えた。
私が
「あの人じゃないですか!??」
と聞くと女は酔った半開きの目を開け
「ああ~!」
と言って男を呼び止めて車に乗せた。
その後、二人を乗せてまず、男のマンションへ、
そこで男が着替えると言うことで、またもや10分少々、

それから女のマンションへ、
結果、3000円ちょっとの売り上げで1時間以上掛かってしまった。

タクシーメーターには時間メーターも併用されていて時速10キロ以下になると作動するようにはなっているが、それでは大した売り上げにはならないのだ。
売り上げを上げるには距離走るのが一番なのだ。

この後、再びお客を探しに繁華街に行くがもうそのころには大分落ち着いてきてお客の数が極端に減っている。
稼ぎ時といえる時間は短いのだ。

最近、更にタクシーの数が増えてきているようで厳しい日が続いている。
この先、いつまでやって行けるのだろうか??!

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この記事へのコメント

Verb7
2007年10月09日 23:19
僕は勉強が大変だけれど、社会人になるのはもっと大変なんですね。